高知における中小企業・病院のIT化支援:私の10年間の経験と学び

私が2013年に高知に戻り、今に至るまでIT化でお話しさせていただいた社内外の病院、企業様は以下の通りです。(こうち静脈ケアクリニック様、高須ハイヤー様とは現在も契約中です)

*積善会様

*細木病院グループ様(仁生会)

*谷病院様(望会)

*こうち静脈ケアクリニック様

*高須ハイヤー様

一応申し上げておきますが、私は地方の病院・企業様の批判をしているのではありません。

私なりに約10年間高知でここに挙げた病院・企業のIT化支援を実施して感じた事、私なりに気づいたことを書いています。

2020年に私は、いわゆる「中小企業のサイズ」のお客様のIT化を促進するというのを、自分のミッションとして掲げ会社を始めました。今までのお話もこれからのお話しも「地方の中小の病院・企業様」が私の言うところのお客様の前提です。

さらに言うなら「地方で経営者が業務の効率化を図りたい中小の病院・企業」(あるいは今の状況に危機感を感じている経営者、あるいは今以上のサービスを提供したい経営者のいる病院・企業)が私の潜在的なお客様だと考えています。

それらのお客様はもちろん社内にIT化を促進するような部署を持っているわけではありませんし、専門のIT要員を抱えているわけではありません。

ですから今まで、単純に備品を買うようにPC、社内(院内)LAN工事、業務用ソフトウェア(会計パッケージ等)の導入の経験はもちろんありますが、ある一定期間ITを専門とするエンジニアと話しながら、業務のIT化を進めていくという事を経験されている病院・企業はとても少ないんじゃないかと思います。

こちらでは東京にいた頃に経験したIT化プロジェクトとは、その進め方においてずいぶん違います。

実際にこちらに来て、お客様とIT化を進める上で、私が感じたことは以下の4点です。

1.スケジュールについての考え・時間に対する感覚

これは一言で言うと「のんびりしている」という事です。個人的にはこれで東京にいた頃と比べ、ずいぶん救われています。何しろ東京で仕事していた頃は、何か聞かれたらほとんどの場合「今日中」の回答が必要でしたから…

2.とにかく使用感を掴んでもらう

東京にいた頃は、アプリのスペック(仕様)は開発の初めには文書でやり取りされることが割と普通でした。

しかしこちらでは皆さん通常の業務を抱えているので、仕様書を読む暇もなく、「開発後どうなるのか?」という事について、プロジェクトの早いタイミングから、可能な限り現物に近い物を見せ実際に触っていただくアプローチでないと、少ない打ち合わせの時間が無駄になることが多いと感じています。

3.入力はとにかく簡単に

特に地方の医療の現場では結構高齢者の方が多くいらっしゃいます。そのような方は「紙と鉛筆」に慣れていて、キーボードは見ただけで気持ち悪くなるという方もいらっしゃいます。

ですので、とにかくここにありとあらゆる知恵と最新のツールを使って、今までよりも簡単に入力ができる仕組みが必要となります。

ここでユーザーに受け入れられないと、確実にそのシステムは使われなくなります。

4.フォローも超重要

実際に作って終わり… とはならないことはこの業界にいらっしゃる方はご存じとは思いますが、地方でもそれは同じことで、「やっぱりここ変えて…」とか、「こういう事は出来ないの」とか、あるいはこちらが思ってもみなかった使い方をする方が出てきて、「使いづらい」となる事もままあります。

私個人は、最初に申し上げたことが私のミッションなので、一度お客様になっていただいた方々には、契約のある限りベストを尽くしたいと考えています。

ですので、いわゆる「請負契約」は結ばず、月額固定料金でこの仕事をさせていただいています。

そして実際にIT化することで、お客様に「業務が楽になった」とか、「できなかったことができるようになった」とか思っていただければとてもうれしいのですが、

それよりも私が目指すのは、お客様が「IT化」への考え方を「少し」変えてもらうことです。

ITは難しい、なんか怖いとかネガティブなイメージをITに対して持つ人も多いわけですが、できるだけお客様に「成功体験」をしていただき、お客様自身が常に「業務の効率化」をすることで、本業に力をいれることができるのだという感覚を持っていただければ本当に自分が仕事をした甲斐があったと思います。

医療業界の「働き方改革」のために…