私は高知で生まれ、高校卒業後県外に出て、日本IBMという会社でキャリアをスタートし、30年ずっと東京のいくつかの外資系IT企業で働いてきました 。
そして2013年、母親の問題や、先祖が残した土地の問題を何とかせねばと思い、 「長男の義務」を果たしに帰ってきました。こちらでは約6年間仁生会(細木病院グループ)の「積善会」というMS法人に在籍し、そのうちの約4年間は社長として働いてきました。
実際にこちらで生活が落ち着くと、シャッターを下ろした店、活気の衰えた町をみて、「自分も何かできないか」、という気持が湧いてくるようになったのですが、最初はどうしていいか分かりませんでした 。
そしてたまたま中学時代の先輩の病院をサポートする機会を頂き、実際に病院のスタッフの方々と接するうちに、地方の中小の病院が旧態依然とした方法で医療サービスを提供していることを知りました 。
考えてみれば当たり前なのですが、地方の中小規模の企業、病院、介護施設では、ITの専門スタッフを雇うだけの余裕はなく、手探りで日々「過去の改善」を積み重ねてきたわけです 。
そこで、自分の持つITスキルを、少しでもこのような問題に苦しむ方々のお役に立てられないかと考えました。 多くの地方企業、病院は人件費がふくらみ経営に苦労しています。私はITを使うことで、この問題を解消したいと考えています 。
もちろん、積善会の社長として働くことも、高知の医療のために役立っているといえますが、自分の持つ力を100%出そうと思い、自分で会社を立ち上げることを決断しました 。
私が気を使っていることは、「リーズナブルな価格とユーザーの納得感」です。まず地方の医療現場では高額なシステムの導入は無理です。そして地方の医療・介護現場のスタッフは高齢で、ITに対しての拒絶感を持つ方も大勢いらっしゃるので、このような方々にいかに納得していただいて導入していただけるシステムのご提案に努めたいと考えています 。
Digi&Dev 合同会社
代表取締役社長 柳井康伸