ITエンジニアのキャリアについて考える(その2)
前回でITエンジニアのキャリアについて勝手な予測(妄想)をしました。
今回は、その妄想の上にさらに私の勝手な思いを重ねたいと思います。(笑)
それは、「あなたも独立しあなたの人生を手に入れませんか?」です。
これは私のケースですが、私は2013年に故郷の高知に戻り、約6年半病院の調達会社で働き、2020年に自分の会社を興しました。高知に戻ろうと決めたきっかけは、体調を崩した母親の見守りのためでした。
正直なところ、帰る前はなにか自分が「負けた」ような気がしていましたが…
故郷に帰り、さらに独立して、思いもしなかった良い事がありました。
どんな良いことがあったかと言うと…
- 通勤のストレスから解放されました。(私はこれが精神的に最も大きかったです)
- 「合わないお客様」と一緒に仕事をする必要がありません。もちろんいい事ばかりは起きませんが、考え方が似ているお客様と毎日前向きな気持ちで仕事に向かえています。
- 自分で自分の仕事内容・時間をコントロールできるようになります。(100%ではありませんが、サラリーマン時代と比べると雲泥の差です)
- 通勤時間、残業時間が減るのでその時間を全く他の時間、あるいは新しい技術を習得する時間に振り向けることが出来ます。(Kintone, Javascript, Tableau, Power Automate等のスキルは高知に帰ってきてから習得しました)
- 元々のメンタリティが「田舎者」なので、人が少なく緑や川がすぐそこにある地方都市では単純に散歩も楽しいと感じます。
- 時間的な余裕ができ、パーソナルトレーニングを始め、体重は約4キロ落ち、「体が軽くなった」ことを実感しています。
- 同じく時間的、精神的な余裕ができたので、勉強をはじめました。内容は日本史と国際政治です。
但し給与は減りました。(会社としての売上は現在月額50万)
それでも今は子供も大きくなり、以前ほど生活にお金がかからなくなったので、今の報酬で生活は問題ありません。そして、今は意図的に仕事の量をセーブしています。
いかがでしょうか?
例えば以下の3ステップで独立し、あなた自身の価値を高めることで、あなたがどこに住んでいようと関係なく、高額で契約できるスキルを身に着け、あなたの人生を手に入れる…
1.独立し、今までの顧客または今まで所属していた会社と契約し、当面の生活費を稼ぐ(但し、リモートワークで働く事)
2.1をしながら、自分の価値を上げる(前回お話しした「ビジネス開発エンジニア」としてのスキルを身に着ける)
3.1を実施しながらあなたが一緒に仕事をしたいと思う顧客を見つけ、新しく身に着けたスキルでさらに高額なサービス料で契約する。
そして、あなたが地方に住むのが嫌でなければ、思い切って引っ越ししてみてはどうでしょうか?
毎朝起きたら海が見えるとか、きれいな山、川、草原が目の前に広がっている家に住むことが出来、しかも住宅にかかるコストは今までより全然安い。
なぜ私がこのようにITエンジニアの起業を勧めるか?それは今、ITエンジニアにとってチャンスは大きく広がっていると感じているからです。理由は以下の3点です。
1.テクノロジーの進歩で個人ができることが、2,3年前と比べ格段に増えた。
2.世の中で、DX(デジタルトランスフォーメーション:IT業界得意の流行語?)に代表されるように、「デジタル化の促進」の雰囲気が盛り上がっていること
3.特に地方でも今までIT化の遅れた企業、団体でもIT化の遅れを見直す雰囲気が高まりつつあること。
もちろんそんなに簡単でないのは理解しています。
ただ、私はITエンジニアとして生きるのは、どこかで壁に当たると思っています。
上司からの管理職あるいはPMへの誘い、自分のスキルをどう伸ばすのか?今後自分は「役に立つエンジニア」として生き残れるのか?待遇は改善されるのか?この忙しいのを何とかできないのか?等々…
このような色々の葛藤の中で、あなたは「忙しさ」を理由に、「自分はこれからどう生きるか?」について、考えることをさぼっていませんか?
以前の私は全くこの通りでした。変な話ですが今から思うと夢を見ていたようで、母親の体調がきっかけで一気に夢からさめたような気になり、高知に帰ることを決めました。
もしあなたがITエンジニアとして、「ずっとお客様にITサービスを提供して生きていきたい」と思うのであれば、こんな人生はいかがでしょうか?