今お客様と向き合う時に気をつけていること
約9年高知で仕事を続けて、気をつけるようになったことを書きます。
大きくは4つです。
1.「スケジュール変更にイラつかない」
もともと地方医療現場は人手不足の状態が多いです。特に看護師の方々は患者様の状況でスケジュールがどんどん変わります。
せっかく約束していても、リスケジュールされる事はしょっちゅうです。
最初はそんな状態に結構イライラしましたが、ある時から「しょうがない」と思えるようになりました。
2.なるべく具体的な例を見せて議論する
業務の電子化のお話をする場合、使う側からすると今までずっと慣れ親しんできたやり方が変わるので、「面倒くささ」とか、「不安感」が先に立ち、否定的な話から入る方も結構いらっしゃいます。
そのような方の不安を少しでも軽くし、すこしでも自分の仕事がもっと効率化できると思ってもらうために、その場でシステムのデモを行い、ユーザーの方に見て操作してもらいます。
そして感想を伺って、どうすればもっと良くなるかという方向に話を持っていくように心がけています。
3.可能な限り入力するデータの量を減らす
具体的な方法についてはここでは書ききれないので別の時にご紹介しますが、なにしろ私がユーザーの方とお話しする際に常に言うようにしているのが、「効率化して業務を楽にしましょう」なので、とにかく「どうすれば入力文字数を減らせるか」を何時も考えるようにしています。
4.可能な限りお客様の要望を盛り込む
言葉だけだと当たり前ですが、デモをお見せすると一発OKというケースはほとんどなく、
何かしらの修正のお願いをされます。
もちろんその中には簡単な物もあるし、難しいものもあります。例えば、私が良く使用している開発環境に、サイボウズ社のkintoneがありますが、これで画面を作成しお見せして、修正の依頼を受けた時、カストマイズまたはプラグインの導入が必要になる場合があります。
最初は特にカストマイズは、自分がJavaScriptに不慣れなせいもあり、自分の中ではカストマイズが必要な場合は、「できません」と言おうと考えていました。
ところが、仕事を続けるうちに、この「マインドは違うな」という気持ちが芽生え、必要となれば、自分でJavaScriptコードを書くようになりました。
もちろん要望を聞く限度はありますが、今ではとりあえず「どうすればできるか」を考え、有料のプラグインを探して経営者の方と相談して導入を検討してもらったり、1か月以内にできそうだと思えば、JavaScriptのコードを書いてお客様の要望に応えるように心がけるようになりました。
システムを導入、開発する側からすると「使われない」システムの構築は何としても避けたいと思います。
そのために、できるだけ相手の考え、問題意識を引き出し、修正には可能な限り対応し、具体的な内容をお見せして、その上で時にはお客様にも譲歩をお願いしながら、「使用に耐えるシステムを構築する」ことを考えています。