私の使用する業務効率化のための道具立て(その2)
前回はDropboxとExcelの組み合わせでの業務効率化を図るお話しでした。
今回はkintoneのお話し…
元々DropboxとExcelの組み合わせでは対応できる業務は限られている。
そしてそれほど大きい組織でもないのに情報の伝達がうまくされていない…という問題を解決するための道具が欲しい
このような事を思い始めたのが2016年でした。
私はプログラミングの経験は有りましたが、「プログラマー」として働いたことはありませんし、正直自分でも「プログラミング」は「できるけど面倒くさい」と感じていました。
それでコード(いわゆるプログラミング言語での)を書かなくて良く、「情報共有」に向いている開発環境を探しました。
この時開発環境に必要な要件は、次の通りでした。
- 効率的に開発ができること。
- ユーザー社内にサーバーを置かなくて良いインターネット環境で動くこと。
- 料金がリーズナブルであること。
- サポートがしっかりしている事。
- 比較的その製品がメジャーであること。
このような条件で行きついたのが、サイボウズ社のkintoneでした。
そして私の提案するkintoneでのアプリを最初にお使いいただいたのが谷病院様です。
ここではそれまで外来患者の予約は予約担当の方が、専用のスケジュールノート(PCではなく紙の)に書いて、且つ日報でその日の外来患者さんの状況をまとめたレポートを手作業でまとめていました。
そのような状況に、kintone+カレンダーPlus(ラジカルブリッジ社提供のプラグイン)をご提案し、日報もkintoneの提供するレポート機能で時間をかけずに作成できる仕組みをご提案し、採用していただきました。
ただその当時は、私自身がまだお客様の事よりも自分の都合を優先してました。
というのは、「せっかくコードを書かなくていいツールなのでカストマイズは避けたい」と思っていたのです。
kintoneもカストマイズを行う場合、Javascriptを使ってコードを埋め込む必要があります。
正直なところ、それまで自分でJavascriptを書いたことが無く、自信が無かったのでその時は「カストマイズなんてとんでもない」という思いでした。
その考えが改まったのが、こうち静脈ケアクリニック様でkintoneでのアプリ開発をご提案した時に、院長からの要求がまさにカストマイズを必要とする内容だったのです。
依頼を受けた時、少し考えて「自分の考えが間違っていた」と思いました。
そしてその時から「お客様の要望にはkintone+カストマイズでなければ答えられない」と思うようになりました。
Javascriptに関しては、毎回ネット上から要件に近いカストマイズ案件を探し、そこで公開されているJavascriptのコードをコピーし、修正しテストしながら覚えました。
また、kintoneを使うようになってから、kintoneと似て非なるノーコードツールの存在もそれなりに認識するようになりました。例えばbubble,Airtable,GoogleDoc,Jotform等です。
このようなノーコードのツールを知ることで、それらを組み合わせることで中小企業であれば、「リーズナブルな価格で業務効率を上げられる仕組みが構築できる」と確信するようになりました。
私は、例えば会計業務のように個々の専門的な業務は、それらに特化したパッケージに任せておけばいいと思っています。
ただそれらのパッケージがカバーできない業務、あるいはパッケージ間で開発会社が異なるなどの理由から、データの連携を手作業で行う業務、あるいはこれらのパッケージの入力となるデータの発生方法を簡単にするための仕組みとしてkintoneのようなノーコードツールでのアプリ開発をお勧めしています。
次回はTableauを使用するに至った経緯、実際の使用例をご紹介します。
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