今後のシステム開発・導入で考えるべき大切な事
先週、高須ハイヤー様向けに開発した
運転手実績レポートの自動配布(アップロード)アプリについて書きました。
今回は、その開発を通してあらためて感じたことをまとめてみたいと思います。
今、世の中では
**DX(デジタルトランスフォーメーション)**や
**「業務の自動化」**という言葉が盛んに使われています。
私自身、これは非常に重要なテーマだと考えています。
特に、地方の中小企業にとっては避けて通れない課題だと思っています。
1つのシステムですべての業務は回らない
どのような企業・病院・団体であっても、
業務のすべてを1種類のシステムやアプリだけで完結させることは絶対に不可能です。
現場では、複数のシステムやアプリが同時に動いており、
その間では日々、データの受け渡しが発生しています。
そして現実には、
その受け渡しのどこかで、必ず人の手作業が介在していることがほとんどです。
長年その業務を担当していると、
それは「当たり前の作業」になり、手際よくこなせます。
当人にとっては、何でもない作業かもしれません。
その作業、本当に「時間を使う価値」がありますか?
しかし、
- 担当者が変わったとき
- 業務内容が少し変わったとき
- 1か月、1年といったスパンで振り返ったとき
その手作業は、
会社にとって「時間泥棒」になっていないでしょうか?
また、
ある人にとっては慣れた業務でも、
別の人から見れば「面倒で、できればやりたくない仕事」
というケースも少なくありません。
地方の中小企業こそ「自動化」を進めるべき
私は特に、
人口が減少している地方の中小企業であればあるほど、
生き残りをかけて「自動化」を進めるべきだと考えています。
ここで一度、考えてみてほしいのです。
- あなたの本業は何でしょうか?
- その時間は、本当に本業に使えていますか?
本来やるべきこと以外は、
できるだけ仕組みで自動化し、
本業にこそ時間と労力を注ぐべきではないでしょうか。
今後のシステムに必要なのは「他システムとの接続性」
そのために、
今後のシステムにとって重要になる要件があると感じています。
それが
**「他システムとの接続性」**です。
少し専門的な言葉になりますが、
ここで登場するのが 「API」 です。
これは「アプリケーション・プログラム・インターフェース」の略称です。
システムがAPIを外部に提供していると、
そのシステムとは独立して動く別のシステムやアプリと、
自由にデータをやり取りできるようになります。
高須ハイヤー様の事例
久保熱錬様でも同様の仕組みを実現しましたが、
高須ハイヤー様でも、
- Power Automateの画面でボタンを押すだけで
- タクシー運転手ごとの実績レポートが自動で配布され
- 各運転手がスマートフォンのメニューから確認できる
という仕組みを構築しました。
これは、
LINE WORKSが提供するAPIをフル活用することで実現しています。
API × AI で、開発のハードルは大きく下がった
以前であれば、
APIを活用してこのような自動化を行うシステム開発は、
決して簡単なものではありませんでした。
しかし今は、AIの存在があります。
その結果、
開発のハードルは以前とは比べものにならないほど下がっています。
もし今、何らかのシステムの開発や導入を検討しているのであれば、
そのシステムはAPIを提供しているか?
これは、
非常に重要な選定要件のひとつにすべきだと思います。
システムは「つながってこそ価値が出る」
APIがあれば、
- 他のシステムで作成されたデータを自由に取り込める
- 自分のシステムで作成したデータを、他のシステムから参照できる
といったことが可能になります。
システム間でデータ交換が自由にできるようになれば、
あなたの時間は、より本業に集中できるようになるはずです。
いかがでしょうか?
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